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住宅ローンを自分ごとで語る(4)

この記事の想定対象者
・近々住宅購入を検討している方
・ライフプランを立てようとしている方
・で、結局みなさんどうしたのと思う方
 
 
4回目の今回は、1回目にも少し書きました金利のうち、ミックスローンについて触れたいと思います。
 

nabetunaghetti.com

 

 

・ミックスローンとは

住宅ローン金利には、固定金利と変動金利がありますが、金融機関によってはミックスローンというものがあります。ミックスという言葉の通り、固定と変動を混在でローンを組むことを意味しています。商品設計のニーズとしては、変動金利における金利上昇のリスクを軽減し、固定金利においても低金利の恩恵が受けられるようにといった中間案です。もちろん、中間なので、リスクもメリットもフル固定金利、フル変動金利よりも少なくはなります。

 

・ミックスローンに期待したこと

これまでの記事のように住宅ローン減税なども考慮した結果、私はフルローンを組んでいます。とはいえ、このご時世の超低金利の恩恵に預かることができないかと、固定金利をベースに10年程度の返済期間で変動金利分を作ってみることで、うまいローンの組み方ができないかと検討しました。結論からすると、微々たるメリットはありながら、特別にミックスにするメリットがないなという結論に至りました。ただこれは、ローンに対する考え方によってメリットに感じる方と感じない方がいます。

 

 

・ミックスローンにメリットを感じやすい方

固定金利をベースに考える方はメリットを感じにくいです。というのも、固定金利をベースに置く方は金利変動のリスクを回避しての選択であるため、変動金利をミックスにした場合でも、短期間かつ少額を選択しがちな傾向が強いからです。

もともとここに対して大きく出られる方は、変動を中心に構成できますからね。ただし1つ前提条件があります。月々の返済額はミックスでも単体でも変わらないという想定を置いた場合での想定です。ライフプランの中で一時的に多くの返済が可能な期間があるならば、メリットが大きくなります。私の考えでは、それができるならば、繰上げ返済してしまえばよいかと。。。

一方で変動金利をベースに考えた方は、リスク回避部分をミックスで固定金利に切り出すことになります。一種の保険やお守り程度の考え方なので、許容できる金額だけを固定金利に切り出せばよいのです。ここは人の心理ですが、恩恵を受けようと思うと欲深くなりますが、心配を減らそうと思うと、まずあるだけでも嬉しいという気持ちになるものです。

 

 

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・そもそも金利変動は見極められるのか?

専門的なサイトに多くの情報が記載されていますので、経済学的な見解はお任せしますが、何を考えたかをお伝えします。

 

まず固定金利と変動金利の変動タイミングは、固定金利から変動し、その次に変動金利が変動すると言われます。これは市中金利と言われるものが変動した際に、未来のメリット/デメリットを享受/回避しようとする流れが先に動き、その後手元を動かそうとするとのモデルからです。つまり、これが正しいとすると変動金利が高くなったなと思った時には固定金利は上がっている状態ということです。変動金利であれば、金利があがったときに固定に切り替えることを考えたいと思いますが、それが成り立たないので、固定金利が上がることを予想しないといけないということです。

 

変動金利を選んでいない私が書くのもなんですが、金利を読む以外に損切りラインを決めるという管理もあります。あらかじめターゲットの金利をシミュレーションしておくことで、そのラインを超えた場合には借り換えるといった具合にしておくことで、管理可能なリスクに変わります。でないと、金利が上がっている最中でこれから下がるかもしれない、まだ待ってみよう、と決めきれないことでさらに金利が上がってしまうという事態になります。こればっかりは人間らしいという表現が適切かと思いますが、つい期待してしまうものなので、ドライにラインを決めておくというマイルール化案です。