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IT業界への就活~2023年卒の学生へ~その1~

今年も就職活動が活発になり、インターンなどを制度として導入しているところでは選考もかなり進んでいるところも多いかと思います。長年新卒採用に関わってきているので、その視点から最近の傾向をお伝えします。

 

想定する読者

  • 新卒でIT業界を志す方
  • この夏のインターンでIT業界を考えている方

(目次)

 

ひと昔前であればIT企業というと理系の職業といったイメージもありましたが、インターネットの普及・スマホを利用した様々なサービスの登場により、もはや理系という要素は見られずに文系学生も多く就職する状況です。

コロナ禍においても業績は良い傾向にあることから就職希望ランキングなどでも高いところを維持している業界です。ユーザのときにITの便利さを知ったので、今度は提供者として仕事にしたい、そう考える方が多いのは素敵なことですが、ITサービスを作るって結構地道ですし、利用者を増やすのも相当大変です。そういった覚悟がやや弱い志望者が多いなと思っています。

 

さて、IT企業はまずどういった人材を求めるかです。もちろん企業ごとに違いがあるのは当たり前ですが、業界としてある程度の共通的なこともあります。

・コミュニケーション能力

・目に見えないものを作っていることへの興味

・学び続けることが好きなこと

 

まずはこれらの特徴より、IT業界の仕事をきちんと理解することが必要です。

次に気になる面接対策(いやほんとは面接がゴールではないです。。。)

・自己PR:IT業界で求められていることに合わせてくださいね

・志望動機:実はIT業界、BtoCやBtB、ユーザ企業、プライムベンダなど様々なポジションがあります。その理解に加えて、やりたいことが何かは必須です。

 

 

 

順にご説明します。

IT業界が求める共通的な素養

コミュニケーション能力

それはもちろんだと思われるかと思いますが、思っている以上にコミュニケーションが重要という点がポイントです。というのが、コミュニケーションが得意でない人も多くいる業界であるという点です。これはIT企業だけでなく、ユーザ企業のIT部門を含めてですが、技術に詳しくならなければならないあるいは技術職という要素が強いも多いことからそういった方ときちんとコミュニケーションしていかないといけないという点です。IT技術が企業活動に必須になることから、会話する相手は全くIT知識のない業務担当と会話することも日常的に存在するため、業界用語を並べてかっこよくしゃべっていればよいってことではありません。柔軟なコミュニケーションが必要です。

 

目に見えないものを作っていることへの興味

スマホやアプリが普及したこと、最近ではメタバースといったXRが出てきたことで身近さは格段に増してきていますが、やはり手に取りにくい業務システムなどが社会的な役割や影響度も大きく、そういったものに限って様々な業務チェック手続きが行われており、手に取れない感じはとても高いです。また作っている過程はそれ以上に実感がなく、モノづくりとはいえ、人によっては満足度を感じにくい業務になります。実際に手に取れるモノづくりとは違ってスケールフリーなので多くの利用者がいる仕組みを提供できる可能性というのがやはりこの業界での醍醐味です。情報システムでなく、ソフトウェアやITサービスでもこの点は同じです。

 

学び続けることが好きなこと

とにかくIT業界というのは技術的な進展が早いです。次から次へと新しい技術やサービスが登場します。またそれに伴い、事例としても非常に多く出てくるのでどう活用されているかというのも多くの情報となっています。日本国内に限らず世界中でこれが起こっており、むしろ先進事例は海外が多いです。米国西海岸が一時期主流でしたが、最近は中国やイスラエルなどの国でも技術はとがっています。またヨーロッパ系では法規制やガイドラインがちょっとユニークであることから、こういった地域から新たな規制などが始まることもよくあります。個人情報界隈はEUは特に厳しいです。

こういった目まぐるしく変化する状況を懲りずに継続的に学び続けられる好奇心を持った方が重要です。一生勉強するくらいの気持ちでいたほうがいいです、結構リアルに。

 

まとめ

当たり前だから省略されているということではなく、IT技術に関する基礎知識というのは意外に必須ではありません。もちろん知らない、勉強する機会がなかったということで、嫌いや興味関心がないでは困ります。学ぶ気になれば、情報は山ほど公開されているので、そこからで遅くないということです。技術職になるような専門書を読み漁らないといけないということもなく、それこそWebで検索できます。

これらの印象をきちんと面接官に感じさせることが重要です。面接の実態などは次回のその2でお伝えします。