ハードディスクが壊れたとき
これはとてもシンプルです。ディスクが壊れてしまうと、まずパソコンは起動しません。厳密にはどの部位が壊れるかで、起動しないかデータが見えなくなるかという違いはありますが。
このディスク、HDDとSSDという2種類があるのでそれをご紹介します。
HDDとは
パソコンの中には小さなDVDのような円盤が複数枚入っています。DVDプレーヤーがDVDの情報を読み込んで表示するのと同じように、パソコン内ではハードディスクという円盤が入っており、この情報を読み込んだり、ここに書き込んで保存したりしています。
HDDの壊れ方には大きく2種類あります。
・OS領域の不良
DVDを思い出してください。裏面のキラキラしたところがありますが、あのキラキラの反射が電気信号に変換され映像として画面に表示されますが、ある部分が傷つくと、途中で映像が止まってしまうことがあるかと思います。
パソコンにもオペレーションシステム通称OSというものがあり、これが起動をはじめパソコンの動作の全体を統率しています。WindowsとかMacというのは一般的にはこのOSと同じ意味で使用されています。このOSの内容が書かれている場所が読み取れなくなることでパソコンが起動しなくなります。DVDのように人が手で触れる機会はそれほど多くないですが、HDDの中でも非常にアクセスされる領域なので、時間とともに壊れます。
・ヘッドの不良
次にHDDの中には、DVDで例えるところのキラキラしたところを読み取るセンサーがあります。このセンサーはHDDを読むときにあちこち移動する可動箇所なんです。
たくさん移動するだけに、この可動部分が壊れることがあります。ここが壊れてしまうとディスクの中を読むことが出来ないでの起動しなくなってしまいます。ただディスク自体は壊れていないので、読みだすことは出来ます。
SSDとは
フラッシュメモリというものですが、イメージしやすいところですとUSBメモリのようなものに似ている記録装置です。SSDの場合はHDDとは異なりディスクが回転したり、読み込むためのシーク動作がないこともあり、読み取り書き取りが早いです。ディスクやシークといったHDDで壊れやすかった部品がないので、持ち運び時の衝撃などにも強く、薄いパソコンが出来ます。ただし、記録しておける容量がパソコンレベルでは、128GB~256GBと市販製品では容量が少ないです。
少しでも怪しいときを見つけるためには
ここではHDDが壊れる予兆についてご紹介します。
HDDにはS.M.A.R.T情報という稼働情報に関係する内部情報があり、ツールを用いることで可視化することが出来ます。私はフリーソフトのcrystaldiskinfoを使用していますが、ほかにもいろいろとあります。
温度が高かったり、セクタ不良つまり部分的に傷がついている状態を数字で把握することが出来ます。ある程度ブレ幅があるので、上下限のような値で劣化具合を知ることが出来ます。ただし、壊れることの予測はどうやっても難しいので、徐々に劣化してきているなーと雰囲気を知る程度で、いつまで安全というわけではありません。
ちなみに、クラッシュとかブルースクリーンと言いますが、OSが起動しない状態になるとなかなか復旧するのも大変なので、バックアップはお忘れずに!!
これらを踏まえて、新しいパソコンを書うときに考えることを次にお伝えします。
・新しいノートパソコンを探そう!