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中小企業診断士試験、独学の注意

中小企業診断士試験を志す方の中には、独学を選ぶ方もいると思いますが、独学の落とし穴を経験談に基づいてご紹介します。

#なお本記事時点では、試験には受かっていないので、挫折談です。。。

 

想定する読者

 

 

ビジネスに求められる知識が幅広く問われる試験であることから、企業としても割と推奨されることもあります。また独占業務がないということから、取得後に食っていくのが難しいとも言われています。そういった特性からか、大手予備校のような何十万円もする講座を受講せずに合格できる方法がないかと考えてしまいますよね。ここで独学を選ぶ方がはまる落とし穴をご紹介します。(失敗談ですが。。。)

 

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独学受験動機

おそらくこの中のどれかは当てはまるかと思いますが、ここですでにはき違えている点が潜んでいます。

  • 何十万ものお金は払えないけど、コンサルという業務にあこがれて目指す
  • 営業職の方などはある程度なじみのある言葉があったり、興味を持つような内容と感じると、がんばって自分で勉強しようと気持ちが高まる
  • 仕事が少し暇になったから、独学で勉強する時間が確保できそうだと目論む
  • 年明けて今年は資格でも取ってがんばろうと思う。

 

 

中小企業診断士試験ですが、簡単にいうと、長期戦かつ広範囲をカバーしなければいけない試験ということです。つまり、不得意・苦手な分野にも向き合う必要がある、かつ長い準備期間を確保しなければいけないということです。

 

以下で具体的な誘惑とはまったトラップを紹介します。

 

 

 

トラップ・誘惑

読まなければいけないテキスト

過去に私が実施した独学は、市販のテキスト+ブックオフで買った比較的新しい問題集でした。このテキストという勉強法が実は結構曲者です。テキストは、当然といえば当然ですが、読まないと進みません。そのためか、比較的情報が多めに記載されており、わかりやすいように工夫されていますが、それでもしっかり理解をしようと思えば思うほど、調べながら読むことが必要になってきます。得意な科目、基礎知識を習得している科目であればここはすんなりと進めますが、苦手な科目や初見の知識についてはそうもいきません。わかったような気がして進むか、わからないことを調べて多くの時間を消費するかということが起こります。読書と試験勉強のはざまを徘徊することになります。

 

勉強時間

働きながらの受験を考える場合、仕事が繁忙ではない時期に何か新しいことを始めてみようとはよく思うものですが、この試験は1,000時間必要と言われることから、相当な勉強時間が必要です。果たして1,000時間必要かという点については、ここでは言及しませんが、8~12か月の勉強時間を働きながら確保するということが実は難しいことなのです。残業がほぼない職場の方であれば時間の確保が可能かと思いきや、この罠にはまる方は、どちらかというと、ある程度仕事が忙しい方の方が独学路線を選ぶ傾向が高いと思います。なぜなら、数十万円するような予備校に通うという選択肢が最初からなくなっているためです。業務をやりくりしながら合格しようという、ちょっとしたミッションを課しているところもきっとあるでしょう。

 

一部科目合格制度と40点の甘い罠

受験を志す方はもちろんこの試験制度をご存知かと思います。ただ、これはあまい誘惑です。見通しの甘い中で始めた試験勉強は、最初は一発合格を目指すところから旅を始めます。そして徐々に2次試験をあきらめ、1次試験に集中しよう。いや、7科目一発ではなく、今年は○科目合格にして、2ヵ年計画にしよう。と、計画が変更されていきます。これは独学での出費が少ないことからくる、痛みが小さいところをよりどころにした変更です。テキスト代程度の出費ですからね。高いお金を払ったからがんばらなければという外からの圧力がなくなるということでもあります。

 

または苦手科目は40点でよいというところにも落とし穴があります。最低得点の科目が40点以上という条件から苦手科目は40点を目指そうという考えに至りますが、どうやって40点をコントロールするのでしょうか。それが出来る人は100点近くとれるほど内容が理解できている人が出来る技です。よく言われる、100点が取れる人でないと試験で0点が取れないというのと似た思考です。つまり、がんばって勉強したけどうまくいかなかったというときに救済としての40点であり、合格点を目指した人だけが恩恵に預かれるものであり、勉強不足で臨んでいいということではありません。

 

 

 まとめると・・・

決して完全独学を推奨しないということではありません。ただ、科目のバリエーションも広いので、好きな科目もあれば苦手な科目もあり、かつ学習量が多いことから、かなりの根気が必要です。英語の勉強などもそうですが、やはり必要性にかられるということが人間一番取り組みやすく、そうでないものは強い意志と何らかの半強制されるような環境に身を置くというのが実現しやすいセルフマネジメントです。

 

どうしたら合格できるかは、まだ語れませんが、他人のふり見て我がふりを直すかのように参考にして頂けると幸いです。