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教育ICTを語る(3)

この記事の想定対象者
・学校教育に関心のある方
・Edtechに興味のある方
・日本の教育に不安を感じている方

 

nabetunaghetti.com

 

前回は教育におけるICT活用として、機器を中心にご紹介しましたが、少し使われ方についてご紹介します。なお、電子黒板については前回主な利用用途はお伝えしたので、省略します。

 

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タブレット、PCをどのように利用しているか。ここにフォーカスします。

 

 

 

・調べ学習

記憶の彼方という方も多いですが、読んで字の如く調べものをしつつ何かの制作物を作るような単元です。これまでは、学校の図書館がこの調べ学習においてとても重要な役割を担っておりました。何か自分のテーマを決めるときや決めたものについて調べごとをする際に学校に設置されている図書館で調べごとをして制作物を仕上げていました。一方タブレットやPCを用いた場合は、インターネットを利用して調べごとをすることが出来ます。「教育ICTを語る(1)」で記載しましたように、ICT機器を用いた調べごとをするスキルも現在ではとても重要な要素です。いわゆるググる力と、膨大な情報量の中から自分の必要とする情報を探してくる力ですね。

 

・AIドリル

Edtechと言われる分野は、今このAIドリル市場でとても注目を集めています。

AIドリルとは何か?

 

すごくシンプルで、タブレットやPCを使用する中で、紙のように一度やったらおしまいといったものではなく、間違えた問題のうち、似たような類似問題が自動的に出題され、生徒は知らず知らずのうちに間違えた問題の反復学習ができてしまいます。いわゆる、二次関数が理解出来ていないから三次関数が解けないよねといったように、単元の関連性が各問題に設定されていることから、なんらかの重みづけにより復習用の問題が選定されるという類です。

今現在、世の中にで広まり始めているのは、算数・数学や英語といった教科が多いです。比較的答えが一意に決まっており、数字や文字などで正解を把握することができるというものです。実際にAIドリルを経験したわけではないですが、「なぜその問題を間違えたのか」、そこの理解を促すことができるかがポイントですね。教科書に書いてあるそういった基礎の部分が理解出来ていないから問題を間違える、でも解説を見ても基本までは立ち返れない、というケースが多いのではないかと思います。これは年齢が上がってから見るとわかりますが、基礎が理解できてから教科書を見ると、やはり重要な要素はきちんと説明されているんですよね。ただ、そこをきちんと理解出来ずに例題や問題が解けるかで基礎の理解を図るから、応用が効かなくなるんです。(ちょっと熱くなってしまいました。。。)

   

・反転学習

反復ではなく、反転です。何を反転しているかというと学校で学ぶことと家庭学習とが反転しています。これまで学校での勉強は、先生の話を聞き、ノートに写して、問題を解くということが中心で、生徒はみな同じ方向を向いて授業を受けることが通常でした。宿題では演習問題を解くことや何か考えるようなものが多かったです。(結構面倒でしたよね・・・)

この反転学習は、学校ではクラスの生徒との交流を通じてみなで考え、意見を交わしあうような場にし、教師がその活動をファシリテートするといった形になり、自宅では上記のAIドリルなども併用しながら知識習得/定着に時間をかけるといった分担に変わる学習スタイルが反転学習です。

ではこれとICTの何が関係あるか?

 

自分の意見をクラスメイトに共有したり、先生が生徒の考えていることを把握するのにICTを活用します。タブレットやPCに自分の考えやグループでの意見交換状況が記録されることで、活動全体の傾向や状況を把握することが出来、ファシリテートしやすくなるというものです。また、それらの活動内容をクラス内で共有する際に、モニタなどに投影するだけで簡単に共有が出来るという効率性も備えております。