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教育ICTを語る(1)

この記事の想定対象者
・学校教育に関心のある方
・Edtechに興味のある方
・日本の教育に不安を感じる方
 
 
 
GIGAスクール構想というワード、ご存知ですか?

コロナ禍で急速にオンライン化が進んでいる学校教育分野ですが、実はその前から教育現場のでICT活用は施策として掲げられ、自治体により濃淡はありますが、整備が進められている国策です。

 

教育×ICTという観点のテーマを新設しましたので、お立ち寄りください。

PISA国際学力調査2018の結果

日本はGDPで見ると中国には越されましたが、世界3位となっています。当然経済が世界上位ならば教育水準も世界の先端であり、識字率に高さなどからもそうに間違いない、と思うではないですか。実はそうでもないのです。

 

https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2018/01_point.

PISA(国際学力調査)とは】

OECDの生徒の学習到達度調査は、義務教育修了段階の15歳児を対象に2000年から3年ごとに実施されている調査です。

 

・読解力:15位/79位

(定義)

自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、社会に参加するために、テキストを理解し、評価し、熟考し、これに取り組むこと。

 

・数学的リテラシー:6位/79位

(定義)

様々な文脈の中で数学的に定式化し、数学を活用し、解釈する個人の能力。それには数学的に推論することや、数学的な概念/手順/事実/ツールを使って事象を記述し、説明し、予測することを含む。この能力は、個人が現実世界において数学が果たす役割を認識したり、建設的で積極的、思慮深い市民に求められる、十分な根拠に基づく判断や意思決定をしたりする助けになるもの。

 

・科学的リテラシー:5位/79位

(定義)

思慮深い市民として、科学的な考えを持ち、科学に関する諸問題に関与する能力

 

 

・ICT観点での本調査結果からの課題

ここで取り上げられた結果の一つに、読解力の中にあるICT活用に関する部分が弱いところとして顕在化した点です。具体的なは、Web情報を調べて解決すること、そのWeb情報の信ぴょう性を確認しながら読み進めること、といった点です。

 

 

 

・どこでICT活用を習ってきたか?

今、文科省を始め、課題として懸念され始めているのがICTを活用するスキルです。日本の学校では大半の方が、鉛筆とノート、黒板に教科書という世界で過ごしてきていたと思います。そしてICTの活用については、家庭科や技術家庭のようなところでちょろっと触る程度。なんなら、学校内でのスマホ禁止というくらいなので、ICTは学校に不要と言わんばかりの環境でした。普段ビジネス現場にいる方、いつどのようにパソコンのスキルを身につけましたか?インターネットで検索しながら色々な課題に取り組むということは、どのように習得しましたか。

 

そうなんです、これほど社会で当たり前に使っているインターネットや検索、オフィス製品などを利用して何か活動をするという方法を、どの教育課程でもしっかりと教わるということがありません。ICT機器の使い方はもちろん、情報リテラシについてもです。ウィルスのような外から攻撃されるような脅威、SNS上での誹謗中傷、フェイクニュース、様々なことがあります。ただ、いずれも自習のみ教育課程になっています。主に新興国の勢いがある国がICT活用に力を入れていることもあり、日本の教育水準は周りに取り残されつつあります。

 

 

識字率、確かに高いことは重要なことですが、「タイピングができない」、いまの時代はそれの方が問題かもしれません。もう少し現場に踏み込むと、ICT活用という観点で教育業界で課題とされるのは以下です。

  • 学校にICT端末がない
  • 先生がそもそもアナログすぎてICTを教えられない
  • ICT活用しようにも、教材や副教材を一から作らないといけない。

 

今後こういった現状とそれに対する対応状況をお伝えします。