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サブスクリプションビジネス(1)

この記事の想定対象者
・新規ビジネスを企画する方
・ITサービスを提供するようなお仕事の方
・サブスクって言葉を調べて勉強されている方
 

 

最近良くIT業界界隈の方は耳にするかと思いますが、ビジネスモデルの一つとしてサブスクリプション型」というものがあります。これの何が新しいのか、なぜ注目されるのかをご紹介します。

 

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サブスクリプション

実はこのビジネス自体は古くからあるビジネスモデルに酷似しています。いわゆる書籍や新聞の定期購読や電気・ガス・水道といった社会インフラについては、サブスクリプション型に近いものです。一見、月額払いであることであることに目が行きがちですが、本質は異なります。酷似と表現した理由ものちにご説明します。

 

新聞の更新

最近ではネットで申し込むことでの自動更新のようなものも出てきているかと思いますが、少し前には新聞の切替を営業しにくる仕事がありました。3ヶ月とか6ヶ月という単位でどの新聞を購読するかを決めますが、すでに利用している新聞社からすると更新、新たに利用してもらおうとする新聞社からすると切り替えが営業のタイミングになります。よく、たくさん洗剤をくれたり、一時期はサッカーや野球の観戦チケットをくれるようなこともありました。そのように、いかに現在の契約率を下げないか、離反(チャーン)ユーザを減らすかという工夫がされています。

 

水道の漏れ

 一度は皆さんも経験あるんではないでしょうか。特に同居家族が増えたようなときですが、水道の使用量が増えると水道の検針の方からヒアリングされることがあります。最近水道の利用料が増えたことに心当たりがあるか、なければどこか水漏れしているかも。実はこれも、サブスクリプションビジネスの一部です。ちょっと視点が違って、水道会社の場合はインフラメンテナンスの観点が強いとは思いますが、困る住民のための通知という点ももちろんあると思います。

 

 

今、注目される背景

このサブスクリプションモデル。今までのビジネスではインフラ産業のように流量というような単位ではかれるものが中心でした。今このモデルが注目されるのは大きく2つの側面があります。

 

1:所有から利用へのライフスタイルの変化(UXへの関心)

2:ネットワークによる使用量の把握が可能(IoTの普及)

 

■1について

なぜ所有から利用に変わったのか。それはとても答えが1つことでもなく複合的に様々なことが関係していると思いますが、一つは社会の成熟ステージとして考えられます。ほしいものが何らかの形で提供されている中で、興味関心としては飽和に近い状態になり、消費者のニーズが変わっていったのではないかととらえています。

 

最近シェアリングビジネスというのをよく耳にするかと思います。日本ではまだあまり法規制もあるので時間がかかるところもありますが、Uberairbnbなどが有名どころです。airbndを利用したことはないですが、Uberは米国で何度も利用しました。相乗りタクシーのような感じなので、同乗者との関係が少し慣れないですが、タクシーよりも安価で流しよりも安全に感じることもあります。またapple musicやNetflixのようなストリーミング型のサービスも、見放題・聞き放題という形で普及している形です。

 

ひと昔前は、働いて出世して、いいクルマに乗って、いい腕時計をして、CDやDVDは自分で購入して、という所有をステータスとしていたこともありましたが、時代も変わるものですね。

 

2については次の記事でご説明いたします。